インストゥルメント コレクション

海上での精度と完璧な美しさとの融合

アーノルド&サンの新しいインストゥルメントコレクションは、ジョン・アーノルドが後半生をかけて製作し、ジョンの死後は息子のジョン・ロジャーが引き継いだ時計からヒントを得たものです。この時期アーノルド父子は、究極の精度追求に力を入れていました。それは、航海中に高精度で信頼できる経度を測定するために必要だったからです。二人は高品質の海洋時計(マリンクロノメーター)を開発したことで、それからわずか数年後に、英国海軍御用達の時計職人となりました。また二人の時計は、当代きっての航海者や探検家からも愛用されました。

この時代の時計は、航海を助ける重要な役割を果たすもので、科学技術の「計器」と言ってもいいものでした。ジョンと息子のジョン・ロジャーは、英国艦隊すべてに搭載できる数の、可能な限り丈夫で信頼性の高い時計を製作することにしました。最終的には、海上における英国の優位を確立するのに重要な役割を果たし、英国が事実上世界を統治する助けとなりました。

このインストゥルメントコレクションは、ジョン・ロジャー・アーノルドが製作した独創的な時計を手本にしています。セットの最初の2つは、父を亡くした頃に作られたもので、それぞれNo.1、No.2として知られています。いずれも「Z」テンプ、標準時と恒星時の表示、6時位置に小さな秒針(スモールセコンド)があることで知られています。ほかの重要な時計として、1855年にチャールズ・フローシャムと共同製作したものが挙げられます。これは非常に珍しいクロノメーターで、左側のサブの文字盤に標準時が表示され、それと左右対称の位置にはパワーリザーブが表示されるようになっています。中央の秒針には、クロノグラフ・スプリット秒針もついています。

このように文字盤がオフセンターに配置されるデザインが、インストゥルメントコレクションの特徴で、デザイン面では、ジョン・アーノルドと息子のロジャーが開発、製作した懐中時計やマリンクロノメーターの影響をはっきりと受けています。太陽時の表示は、次に重要なことであるため、中心から外れた位置に配置してあります。こうすることで、コンプリケーションが中心に置かれ、文字盤が大きくなり、より一層読みやすくなりました。シリーズの最初のモデルとなったTBRは、トゥルービート秒針とレトログラード表示を搭載した、ダブルコンプリケーションを特徴としています。

スタイル面でのもう一つの特徴は、時代を超えた飾り気のないラインの、控えめな、とてもシンプルなケースです。横から見ると段になっており、裏に向かって細くなっています。一番広い部分には特別大きなガラスと文字盤が収められ、裏側の腕に接する面は狭くなり、手首に馴染みやすい造りです。

ロイヤルコレクションと同様に、インストゥルメントコレクションも、精巧な細工と仕上げが施された、エレガントなモデルが揃っています。長く続く、誇り高い伝統の表れと言っていいでしょう。

© 2018 Arnold & Son